皮膚科専門医が2名在籍。
皮膚の病気の悩みをサポートします。
1990年10月に山形市小立に開院してから2022年4月で32年目を迎えます。
これまで通り、地域の皆様に貢献できるような診療を心がけてまいります。
当院には皮膚科専門医が2人おります。
アトピー性皮膚炎、かぶれ、じんましん、ニキビ、乾癬、やけど、みずむし、
巻き爪、脱毛症、フットケアなど一般的な皮膚疾患のほか、
筋肉まで到達していない外傷や、皮膚腫瘍(できもの)の切除など外科的治療も行っております。
また、当院で治療できない場合は、総合病院へ紹介も行っております。
常時、女性医師がおります。
プライベートパーツの症状などもお気軽にご相談ください。
皮膚や、爪、毛髪、見える範囲の粘膜(例えば、口の中や外陰部)にできる病的変化が皮膚病です。皮膚科の病気は数が多いのでホームページではよくある疾患を載せていますが、それ以外の疾患にも対応しております。皮膚科専門医として責任をもって診断・治療を行ってまいります。
痒みを伴い慢性に経過する左右対称性の湿疹・皮膚炎で、多くの方は「アトピー素因」を持ち、年齢により皮疹の好発部位が異なります。
の3つが加わって生じると考えられていますがまだ不明な点も多いです。乳幼児・小児期に発症し、年齢とともに軽快治癒し、一部の患者さんが成人まで続くとされていますが、いったん治癒されても成人期に再発症する方もいらっしゃいます。
治療は、①軟膏や抗アレルギー薬の薬物療法、②洗浄や保湿剤などのスキンケア、③悪化因子の検索と対策が基本です。
①薬物療法の外用については、ステロイド軟膏、タクロリムス軟膏、また近年アトピー性皮膚炎のメカニズムに特化した軟膏が発売されました。軟膏は塗る量や、いつまで塗ればいいのかということも大事です。1FTUやプロアクティブ療法などを参考に外用を続けていただきます。痒みが強い場合は、抗アレルギー薬の内服や紫外線療法を併用することもあります。また、症状が強い場合は、ステロイドや免疫抑制剤の内服、生物学的製剤の投与と治療の選択枝も増えています。
②アトピー性皮膚炎では皮膚バリア機能と保湿因子が低下し特徴的なドライスキンになります。そのため、軽微な刺激でも皮膚のかゆみが生じやすくなります。症状がない皮膚の部位でも皮膚炎と同じような病態はみられており、いつ悪化してもおかしくはありません。悪化させないよう保湿剤は広範囲に外用しましょう。皮膚には皮脂汚れや汗の付着、細菌の定着がみられ、皮膚症状の悪化因子になりうるため皮膚を清潔に保つことは重要です。過剰な洗浄はよくありませんが、毎日の入浴・シャワー浴を行いましょう。季節、その時の皮膚症状によって最適な入浴・洗浄方法は異なるため診察時に相談しましょう。
③悪化因子については、汗、唾液、髪の毛の接触、衣類などの日常での非特異的な刺激、シャンプー・化粧品・香料・金属・消毒液などに対するアレルギー、食物、吸入アレルゲン(ダニ、室内埃、花粉、ペットの毛など)、発汗、細菌・真菌、ストレスなどがあります。悪化因子を見つけるために詳しくお話を伺ったりアレルギー検査をします。
アトピー性皮膚炎は慢性に経過する疾患で、よくなったり悪くなったりします。患者さん自身が悪化因子に素早く気づいて悪化因子を避け、症状の程度に合わせた軟膏治療を素早く開始し、症状を悪化させないこと、よい状態を保つことが、治療の近道と考えております。
突然、かゆみを伴う赤くくっきり盛り上がる皮疹(膨疹)が生じ、大抵は1日以内で消失します。
原因としてアレルギーとされてるものが約30%で、原因が特定できない方のほうが多いです。アレルギーが疑われるときは血液検査や皮膚テストで原因を同定できることもあります。
治療は、外用のみでは効かず、抗アレルギー薬が必須です。
じんま疹のタイプの中には、1ヵ月以上出現に経過する慢性じんま疹もあり、この場合は長期服用にて症状を再燃させないことが治療の近道となります。
通常『いぼ』とはウイルス性疣贅(ゆうぜい)のことを指し、ヒトパピローマウイルス(HPV)の一種が皮膚に感染することで生じます。ウイルスは、小さな創などから皮膚に入り込んで感染すると考えらえています。潜伏期間が長いため治療途中に新しいイボが生じることもあります。
治療は、冷凍凝固療法(液体窒素)と外用療法が基本になります。また内服薬の併用を行うこともあります。自然に治ることもありますが、個人差がありなかなか治らない方もいらっしゃいます。根気よく治療を続けることが大切です。難治な場合は、レーザー治療などをお勧めする場合もあります。
ニキビは皮脂の分泌が多いことと毛穴が詰まることで、毛穴の中に皮脂がたまることで始まります。この状態を面皰(めんぽう)と呼びます。この面皰内でニキビ菌が増殖し、赤ニキビや膿がたまったニキビを引き起こします。
原因は、ストレス、不規則な生活、食事内容、便秘、月経、乾燥肌、誤ったスキンケアなどがあります。
最近10年で新しい外用薬が登場し、以前よりニキビをコントロールしやすくなりました。ニキビのケアが不十分だと「ニキビ痕」が残ってしまうこともあります。症状が続くときはそのままにせずにご相談ください。
頭部湿疹、手湿疹、外陰部湿疹、接触皮膚炎(かぶれ)、皮指欠乏性湿疹・皮膚炎(乾燥肌)、脂漏性皮膚炎などの呼び方があります。同じ病態であっても機序が異なるため詳しく経過のお話を伺い、原因の可能性があるものは使用を避けていただきます。
接触皮膚炎は、外からの刺激物質や抗原が皮膚に接触することで発症する湿疹性の変化です。
接触皮膚炎には
に分類できます。
かぶれの原因として多くみられるものとして、ゴム手袋、染毛剤、ニッケルや歯科金属などの金属、ウルシなどの植物・花、野菜・果実・生魚などが挙げられます。
パッチテストという検査で原因を同定します。
手洗い頻回のために生じる慢性の石鹸などによる刺激性皮膚炎においては保湿剤の使用は予防・治療に強く推奨されています。
皮指欠乏性湿疹・皮膚炎は、皮膚表面の皮脂が減少することにより角質水分量がへり、乾燥を生じます。ナイロンタオルでゴシゴシこする、熱い温度のお風呂、湯船に長くつかるなどは症状をさらに悪化させます。
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌の活発な部位に出現する黄色調の鱗屑皮膚の粉を伴う紅斑です。乳児期や思春期以降に好発します。ストレスによるホルモンの乱れ、不規則な生活、肥満、常在菌の増数、ビタミン不足などが原因とされています。ある年齢まで繰り返し生じるため、悪化因子をさけつつ、外用薬や内服薬で皮膚炎をコントロールしていきます。
20歳代と40歳代に好発し、男女比は2:1で男性に多く、銀白色の厚い鱗屑(皮膚の粉)をつける紅斑が多発する皮膚病で、原因は不明です。大きさ、数、形も様々で、できやすい部位は慢性的に刺激を受ける場所(頭部、肘、膝、殿部、すねの部分)です。慢性に経過し、悪化と軽快を繰り返します。皮膚症状によって4つのタイプに分類されます。約15%が関節炎を合併します。かゆみは約50%の患者さんでみられます。
治療はその時の病気の程度やおかれた状況に応じて治療法を選択していきます。基本的な治療は、外用療法・内服療法・光線療法です。2010年から高価な抗体療法の薬剤を使用できるようになりました。抗体療法を希望される場合は、治療導入のため総合病院へ紹介させていただきます。
小さな水ぶくれが集まってできるウイルス性皮膚病で、主に顔(口唇)、陰部にできやすいです。原因ウイルスは単純ヘルペスウイルスで1型と2型にわかれ、主に1型は顔面に、2型は陰部・性器に再発を繰り返します。
1型ウイルスは思春期までにほとんどの方が感染するとされていましたが、最近では成人に達してもウイルスの抗体保有率は45%程度です。過労・ストレス・日光などの誘因で再発を繰り返します。2型ウイルスは性感染症で感染することが多く、見た目以上に痛みが強いことが特徴的です。過労、月経、性交などを誘因に再発を繰り返します。
治療は抗ウイルス薬の内服や外用薬です。ヘルペスが頻回に出現する方には、予防投与もありますのでご相談ください。また、アトピー性皮膚炎などの皮膚バリアが低下した方がヘルペスに感染すると、広範囲に水疱・びらんが出現し、発熱・倦怠感等を呈するカポジ水痘様発疹症となることがあります。早めの治療が必要となります。
以前、水ぼうそう(水痘)にかかったことのある方が、加齢、ストレス、疲労、寝不足、病気などきっかけにして、今までウイルスを抑えていた免疫が低下すると、ウイルスの再活性化がおきて帯状疱疹を生じます。水ぼうそうと帯状疱疹の原因ウイルスは同じで、水痘・帯状疱疹ウイルスと言います。
顔、体の左右どちらかに小さな水疱を伴う赤みが帯状に出現し痛みを伴いますが、約半分の方が痛みのみが先行する場合があり、診断までに時間がかかる場合があります。治療は、できるだけ早期に早く抗ウイルス薬を服用することです。帯状疱疹の症状の程度は人それぞれで、発熱を伴ったり、痛みが激しく夜間不眠が続いていたり、食事がとれない状態の場合は入院での治療が必要ですので総合病院へ紹介します。
帯状疱疹が出現する部位によっては、結膜炎や角膜炎、顔面神経麻痺、四肢麻痺、排尿・排便障害など合併症が生じることがあります。また、発症から3ヵ月経過しても痛みが持続している場合は帯状疱疹後神経痛と言い、薬物治療が年余にわたることもあります。60歳以上の高齢者で多くみられ、初期に症状が重症な方ほどなりやすいとされており、症状を軽減させるためにも早期の抗ウイルス薬の治療が必要となります。
いわゆる水虫には、足に生じる足白癬と足爪白癬がありますが、その他体や股、顔、頭などに生じることがあります。日本では、夏には足白癬は5人に1人、爪白癬は10人に1人、また高齢者では50%以上の割合で足白癬・爪白癬の罹患率とされています。足白癬の臨床症状は、かゆみを伴う水疱(水疱型)だけではなく、皮膚が厚くなる角化型があり、こちらはかゆみなどの症状がなく緩徐に進行し爪白癬を合併しやすいです。また、足白癬は夏に症状が出現しやすいですが、冬になると白癬菌の活動が弱まり一見治ったようにみえます。そのような状態を繰り返すことで爪白癬に移行していくことがあります。
爪白癬にかかると、治療は難治です。半年間の服用や1年間の外用薬が基本となりますが、症状によっては数年かかることもあります。水虫は体の中に侵入することありませんがは、同居している方に移したり、体に拡大して痒みを生じたり、足底・足爪の変形により歩行に障害が出ることもあります。
蜂窩織炎は、顔面や下腿に好発する、圧痛・熱感・腫張を伴う発赤で、皮膚深層~皮下組織にかけての細菌感染症です。発熱や関節痛などの全身症状を伴うこともあります。蜂窩織炎の原因は、創や皮膚潰瘍、足白癬などから細菌が侵入し続発性に生じます。
ホクロとは医学的に色素性母斑ないし母斑細胞母斑と呼ばれ、良性の母斑細胞(ほくろ細胞)の集まりです。メラニンを有するため茶色~黒色を呈します。生まれつきあるものと生後にできるものがあり、平らなしみのように見えるものから盛り上がっているものなど、いろいろあります。
ホクロで問題となるのはメラノーマ・悪性黒色腫と呼ばれる皮膚癌です。進行が早い場合もあり、早期の診断が大切です。サイズが大きい、形が左右対称でない、色の濃さが均一ではない、最近大きくなってきたなど気になる点がありましたら早めにご相談ください。少しでも悪性が疑われた場合は総合病院へ紹介させていただきます。
通常大人の足底や足趾にできる皮膚が固くなったもので、臨床用語としては、鶏眼/胼胝といいます。
皮膚の一番外側の角質層が、圧迫などの外的刺激から身体を保護するために厚くなるのです。角質は厚くなると固くなり、ウオノメは鉛筆の芯がささったような、タコは石ころを常に踏んでいるような痛さが出現してきます。
タコは外用や貼布薬で軽快しますが、ウオノメは刺さった角質を除去しないと痛みがとれないため、処置が必要です。
やけどは熱の温度や接していた時間によって皮膚の障害の深さが変わってきます。
やけどになったときは、まずは水で冷やします。またやけどの深さは初診時に判断がつかないため注意深い観察と慎重な対応が必要になります。
中年以降の顔面とくに鼻周囲に好発し、発赤と血管拡張が数カ月続く慢性の炎症疾患です。最近は女性の方にも多く見られている傾向にあります。
かさかさした紅斑やニキビ様の丘疹を伴います。寒暖の差や紫外線、ストレス、飲酒、刺激物、感染症などが悪化因子になるため避けるように気を付けます。また、脂漏性皮膚炎やスキンケア用品(シャンプー、洗顔石鹸など)にかぶれていることが紛れていることもあります。
詳しくお話を伺い精査治療を組み立てていきます。
皮膚の下にできる良性腫瘍(できもの)の中で頻度の多い腫瘍で、袋状の形をしています。一般的に「しぼうのかたまり」と呼ばれることがありますが、本当は中には角質が詰まっており、擦れたりいじったりするなどの外側からの刺激で増大し炎症を生じ赤く腫れて痛みがでてきます。
身体のどこにでもできますが顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向にあります。やや盛り上がった数mm~数㎝の半球状のしこりで、よく中央に黒い点(コメド)がみられます。大きくなると自然に縮小することが難しく、真っ赤に腫れて化膿している場合は切開して中身を排出します。
基本的には良性腫瘍なので切除しなくてもいいものですが、発症部位によっては化膿を繰り返すことが多いため全摘出術を勧める場合もあります。症状のステージによって対処法がいろいろありますので変化があるときはお早めにご相談ください。
メラノサイト(色素細胞)が減少あるいは消失するため、皮膚の色が白く抜ける病気です。先天的な白斑と後天性の白斑があります。後天性の場合、自己免疫疾患や、薬剤・化学物質(美白化粧品など)、梅毒の感染症が原因のこともありますが、大部分は不明です。
治療は外用療法・紫外線療法が一般的ですが、症状によってはステロイド内服や植皮・外科的手術もあります。
円形脱毛症は、突然に円型の丸い脱毛斑が生じます。
だいたいは毛髪に生じますが、眉毛・ひげ・体の毛などにもみられることがあります。ストレスや、遺伝的要素、アトピー性皮膚炎、自己免疫疾患、栄養障害などを背景に生じてきます。数カ月で治癒することが多いですが、多発したり広範囲に拡大したり、再発することもあります。
治療は、紫外線療法、内服・外用治療を組み合わせて行います。
男性型脱毛症は、思春期以後の男性で早いと20歳代前半から頭髪が薄くなります。
とくに頭頂~前頭の毛が軟毛になります。年齢とともに進行しますが、日本人成人の男性の約3人に1人が男性型脱毛症になります。
治療は、フィナステリドやデュタステリドという内服治療、ミノキシジルを含有したローションが推奨されています。
当院ではデュタステリドカプセル、ミノキシジルローションを取り扱っております。
女性型脱毛症は、更年期に頭頂部が広範囲で薄くなります。男性型脱毛とは病態は異なります。
女性脱毛症については、慢性休止期脱毛や、膠原病や甲状腺疾患に伴う脱毛、貧血、過度なダイエット、ホルモン補充療法や薬剤による脱毛を除外することが大切です。
治療はミノキシジルを含有したローションが推奨されています。当院ではミノキシジルローションを取り扱っております。
歩き方や合わない靴などの慢性的な外力が加わり、爪が丸みを帯びて弯曲し変形してきます。深爪やたくさん歩いたことをきっかけに、爪の脇が皮膚に食い込んで炎症・出血・化膿を生じてくることがあります。抗菌薬の内服や消毒液を外用しながら食い込んでいる爪と皮膚を離す治療を行います。症状の程度によって治療の選択肢が異なってきます。
当院では、
を行っています。
多汗症には全身に汗が増加する全身性多汗症と体の一部(手足、腋窩など)に汗が増える局所多汗症があります。
多汗症の原因はまだはっきりわかっていませんが原発性局所多汗症の方は通常よりも発汗をうながす交感神経が興奮しやすいのではないかといわれています。幼小児期や思春期に発症し、手のひら、足のうらに精神的緊張により大量の発汗が見られます。多汗症に伴い脇のにおいが気になったり、下着やシャツにシミができたりします。
当院では外用と内服薬にて治療します。
痒みを伴い慢性に経過する湿疹で、体質的な皮膚の乾燥(バリア機能異常)、かゆみ過敏、過剰なアレルギー反応が加わって生じると考えられています。アトピー性皮膚炎は年齢とともに軽快していくと考えられていますが、乳幼児期のアトピー性皮膚炎・乾燥肌を始まりとして、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎が次々と出現することがあり、これを「アレルギー・マーチ」と呼びます。
近年の研究の結果から、スキンケア不足による「経皮感作※」により食物アレルギーや喘息が進行することがわかってきました。皮膚のバリア機能が傷害された状態が続くと、食物アレルゲンの皮膚感作が進行します。外用治療やスキンケアを行い、皮膚バリア機能を改善し、新たな皮膚感作を起こさないようにすることが大切です。
※経皮感作…正常の皮膚は角層に守られており異物が侵入しにくくなっていますが、湿疹などで皮膚バリアが壊れた状態では異物が簡単にバリアを通過し、皮膚の免疫細胞と反応して感作が起こります。この状態のことを経皮感作と言います。
専門用語では伝染性軟属腫と呼ばれます。子供に多い病気で、伝染性軟属腫ウイルスが皮膚に感染することで生じます。表面がツルツルした小さな丘疹で、手足ではなく体に生じやすく、基礎疾患にアトピー性皮膚炎や乾燥肌を持った方に生じやすいです。掻くことで数が増えることがあるので注意です。
治療は、つまんでとったり、液体窒素をあてたりしますが、痛みがこわい方は、時間はかかりますが貼布薬や軟膏でも治療できます。また、処置の前には麻酔のテープを貼布していただくと痛みが軽減できます。
通常『いぼ』とはウイルス性疣贅(ゆうぜい)のことを指し、ヒトパピローマウイルス(HPV)の一種が皮膚に感染することで生じます。ウイルスは、小さな創などから皮膚に入り込んで感染すると考えらえています。潜伏期間が長いため治療途中に新しいイボが生じることもあります。特に子供の場合、「ミルメシア」という痛みを伴うイボが出足にできることがあります。
治療は、冷凍凝固療法(液体窒素)と外用療法が基本になります。また内服薬の併用を行うこともあります。
あせもや虫刺されの掻き壊した傷、ジクジクした湿疹などに細菌が感染し、掻くことで次々と病変が拡大していきます。ジクジクしてかさぶたや水疱を伴ことがあります。
病変をしっかりと石鹸で洗い、抗菌薬の内服と外用で治療を行い、痒みを伴う時は抗アレルギー薬、少量のステロイド外用などを併用します。掻かないようにガーゼで保護することもお勧めします。カットバンは逆にじめじめさせて細菌感染症を悪化させやすいので注意が必要です。
発熱などの全身症状とともに体に発疹ができるもので、原因ウイルスは様々です。有名なものでは、麻疹(はしか)、風疹、伝染性紅斑(リンゴ病)、水ぼうそう、手足口病、特発性発疹などがありますが、ウイルスが同定できないものもあります。左右対称性に赤いぶつぶつが生じ、見た目より痒みは強くないことが多いです。
麻疹、水痘(水ぼうそう)は、空気感染、飛沫感染、接触感染、風疹は飛沫感染、接触感染にて周りの方に感染しやすいので注意・対策が必要です。治療はウイルスが原因なので対処療法になります。水分はこまめにたくさんとり、抗アレルギー薬の内服と外用を行います。
皮膚炎を引き起こす虫としては、蚊、ブユ、蜂、トコジラミ、アブ、毛虫、ダニ、クモ、ムカデなどが挙げられます。虫ではありませんが、クラゲやヒトデなど海生動物にも刺して皮膚炎を起こすことが知られています。 虫のなかでもハチに刺されると、全身に強いアレルギー反応が生じて全身にじんま疹がでたり、呼吸苦やショックまで至ることもあります。
山形市周辺の地域では5月連休前後~11月頃まで、山や河原でマダニに刺されて受診される方がいらっしゃいます。マダニを介してリケッチア感染症などの危険性もあり、虫体を摘出し抗菌薬内服で加療します。
ホクロ、イボ、粉瘤などの皮膚腫瘍の日帰り手術を行っております。受診当日の手術は受付しておりません。腫瘍の評価を行い、手術日を調整し後日行います。
アレルギーは、本来無害であるはずの異種タンパクなどに対して起こる過敏反応です。
アレルギー反応を誘導するもの(抗原)は、ダニ、花粉、食べ物、動物フケ、カビ、薬剤など多岐にわたり、「アレルゲン」と呼ばれます。このアレルゲンに暴露されるとアレルギー反応を生じる状態になることを「感作/かんさ」と呼びます。
感作の経路の一つに経皮感作があり、皮膚を通じてアレルギーが発症することがあります。
皮膚科で扱うアレルギー疾患は、アトピー性皮膚炎、一部のじんま疹 、食物依存性運動誘発アナフィラキシー、花粉症、接触皮膚炎が主になります。アレルゲンを同定するために詳しくお話を伺い、必要な血液検査、皮膚テストなどの検査を行い、治療に入ります。重症な場合や精査が必要なときは総合病院へ紹介いたします。
いわゆるしみにはいくつかの疾患、
などが含まれます。
それぞれ治療法が異なるため、ダーモスコピーや必要な時は皮膚生検を行い診断後に治療に入ります。当院での治療は液体窒素療法、外用・内服薬や、ハイドロキノン製剤などがあります。どのしみであっても紫外線を避けることは大事ですので、毎日日焼け止めを塗ることをお勧めしております。
医療機関専用販売による、
も取り扱っております。
当院では以下のワクチンを実施しております。
ワクチンは予約制になっておりますので事前にご相談ください。
※ 来院・受付
正面玄関から入っていただき、受付で診察券を提出してください。
尚、正面玄関は階段になっております。車いす利用の方、体の不自由な方は、駐車場わきの東口玄関をご利用ください。